2013年 02月 04日
京町町家のうち1棟(A棟)が完成しました。 柱や梁などの構造材には近くの山の木をつかい、それらをあらわしにした室内。 素肌が常に触れている床は、足触りの柔らかい杉の無垢材を使用。 その他にも、手摺や建具、家具にも木を使った、「木の家」。 ここでひとつ、大工の木づかい。 杉の床板は、長さ4m、幅12cm、厚み1.2cmのものを組み合わせて貼っています。 側面に凹凸をつけてあり(「さね付き」といいます)、凹部分に凸部分を差し込み、釘でとめていきます。 床材を選り分ける、各務棟梁。 無垢材は、ひとつひとつの表情(見た目)が異なります。 節の有無と大きさ、木目の入り方、色合い等。 それらの組み合わせによって、ずいぶんと全体の印象に差がでます。 床板が入ってくると、まずその材料を見渡し、どこにどの材料を使うか選り分けをしていくのも、 大工の気くばり、いわば技のひとつ。 一般的に、玄関に一番綺麗な材をもってきて、次にリビング、といった感じ。 偏りすぎると、表情の違いが浮き出てしまうので、そのあたりを自然にまとめるのもセンスが問われるところ。 人の技術の積み重ねによって、美しい木の家は出来上がっています。 京町町家<長期優良住宅・近くの山の木でつくるOMソーラーの家> 設計・施工・販売/(株)ザイソウハウス 現場監督/鬼頭 康博 棟 梁/小林 文男・各務忠行 完成:1月下旬~2月 販売:1月26日(土)10時~
by zaisohouse
| 2013-02-04 11:02
| 家づくり
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